1600年代から続く由緒ある造り手。限りなく品質を重視したワイン造りで定評があり、収量制限も厳しく、所有する8.5haの畑は約7,000本/haの密植で1本から1房しか収穫しない区画もあるという。
イタリア国内でもめったにお目にかかれない超レアな生産者で、特にラグレインで造るアマローネ・スタイルのラマレイン等ユニークなワインはイタリア国内だけではなく世界中で完全な売り手市場となっており、2003年11月に行われたサローネデル ヴィーノ メラーノ ワインフェスティバルではワインジャーナリストのみならず、関係者は彼らの話題で持ちきりとなり、スタンドの前は人だかりで一杯となったという。
カンティーナはジョセフの代になってから、本格的にハイ・クオリティを目指すワイン造りに転換し、1987年から地場消費用ワインから瓶詰めワインに移行しました。
ヨゼフは常にどうしたら、もっと美味しいワインができないかとそればかりを考えており、彼のワイン造りやその姿はビジネスというよりは、むしろ好きな事に夢中になっているだけのようだとの事です。
たとえば、彼は醸造コンサルタント等にアドバイスを聞くこと無く代々伝わるオジイさんの言う事だけを守りワインを造ります。醸造に関しても、6種類の酵母を使い分けたり、温度ショックを起こして(醸しの時に5日目に温度を下げてショックを与える)、醸造させる方法など彼独自の方法が詰まっております。
また、20年前からは、農薬を出来るだけ使わないように、各樹木の根元にペットボトルの空き瓶を巻き付け、定期的に上下して、 除草剤を撒かなくてよいに工夫したりと常に畑の事ばかりを考えているという。
凝縮したラグレインのワインを求めて試行錯誤の上、ただりついたのがアパッシメント(ぶどうの陰干し)技法。初ヴィンテージは1988年。1997年からは毎年生産されるようになり、2001ヴィンテージからは“噂のワイン”となり、2002年などはヴィニタリーにおいてもこのワインの前に人が群がったという。もちろん、即、完売!自家用のワインさえ残らなかったという。以後、イタリアでも常に入手難。
日本では、『 【 Winart 27 夏号 】のイタリアワイン特集 』の表紙を飾ったのがこのラマレイン。
以来、『幻のラマレイン』とさえ呼ばれ、未だこのワインを体感した人は少ない。
ワイン名 | Josephus Mayr. 2014 Lamarein IGT |
産国 | イタリア、トレンティーノ・アルト・アディージェ州、ボーゼン |
産地呼称 | ヴィーノ・ダ・タヴォラ |
生産者 | エルブホーフ ウンターグンツナー醸造所 |
品種 | ラグレイン種100% |
植栽密度 | 5,000~8,500本/ha |
樹齢 | 38年 |
醸造 | 10日~12日間温度を変えながら発酵、マセラシオン。さらに2週間コンクリートタンクで25度を保って発酵を終了させる。新しいバリックに移してマロラクティック発酵。最初の1年はバリックのみ。その後700Lの樽を併用し、2度の澱引きをおこないつつ、合計17ヵ月熟成。 |
アルコール度 | 15.5% |
容量 | 750ml |
生産本数 | 7,000本 |
タイプ | 赤ワイン。フルボディ |
サービス | 16℃~19℃。 now ~ 2040 |
保存方法 | 保存する場合は紫外線を避け、冷暗所に横に寝かせて。 |
| 長期熟成チーズ、ビターチョコレート、狩猟肉料理 |
しっかりとして、まろやかな味わい。複雑性があり、心地良いタンニンと共に余韻の長さを楽しめる味わい。
ラベルは、アルトアデジェ出身の中世の歌手であり詩人でもあった"OswaldvonWolkenstein"オズヴァルト・ヴォン・ヴォルキンシュタインという人物です。(ドイツ語読み)
アルドアデジェにあるカルダロ湖を望んでいる所です。描いた人は"MarkusVallazza"マルクス・ヴァッラッツア氏。
現在のジョゼフ・マイヤーは自分の畑・蔵でワイン造りに没頭するだけでなく、 |